延生康二氏 二色の浜魅力向上推進協議会 副会長

皆さま、こんにちは。二色の浜は、昭和初期に開設された歴史ある海水浴場であり、白砂と松林が織りなす「白砂青松」の美しい景観が特徴です。夕方には、日本の夕陽百選にも選ばれている美しい夕日を望むことができます。大阪市内から約40分、関西空港から約15分とアクセスにも優れ、大阪市内から最も近い海水浴場として長年親しまれてきました。
昭和30〜40年代の最盛期には、1シーズンで約100万人が訪れる人気の海水浴場でした。しかし、1990年代には水質が大幅に悪化し、流入河川である近木川は全国の二級河川の中でワーストとなるほど深刻な状況となりました。その影響により、「ごみが多い」「海が汚い」「治安が悪い」といった負のイメージが定着してしまいました。
こうしたイメージの悪化や海離れの影響もあり、来場者数は大きく減少し、最盛期の100万人から約14万人程度まで落ち込みました。民間資金で運営している二色の浜にとって、海水浴場の継続は非常に厳しい状況となっていました。
一方で、地域住民や地元企業、ボランティアの継続的な取組により、環境は着実に改善されてきました。2021年に実施した水中調査では、水質の改善に加え、海水を浄化する海草「アマモ」の自生も確認され、環境の回復が明らかとなりました。
このように改善された現状を広く伝えるためには、客観的な評価が不可欠であると考え、国際環境認証であるブルーフラッグの取得を目指しました。日本ブルーフラッグ協会の支援を受け、申請に向けた取組を本格化させました。
まず、水質については事前調査を行い、基準を満たしていることを確認するとともに、開設期間中に20回以上の水質検査を実施し、基準をクリアしました。また、誰もが安心して利用できるビーチを目指し、駐車場から波打ち際までのバリアフリー化を推進しました。
安全面では、日本ライフセービング協会の協力のもとライフセーバーを配置し、さらに「二色の浜ライフセービングクラブ」を立ち上げるなど、体制整備を進めました。
これらの取組の結果、2024年5月に大阪初のブルーフラッグビーチとして認証され、2025年には2年連続で認証を取得しました。
認証取得後は、パートナー制度を導入し、地元企業や大手企業の支援を受けながら運営を行っています。また、来場者減少への対応として、ウォーターパークや新たな海の家、SUPなどのマリンアクティビティを導入し、海岸の魅力向上を図っています。
さらに、これまで分断されていた海水浴場、公園、周辺施設の管理主体が連携する契機となり、エリア全体の一体的な活性化に向けて「二色の浜魅力向上推進協議会」を設立しました。
その結果、隣接する府営二色の浜公園のリニューアルが進み、カフェや有料BBQ施設、スケートパーク、オートキャンプ場などの整備が進められています。また、2025年9月には、海を一望できるグランピング施設「二色の浜海テラス」がオープンしました。
こうしたハード整備に加え、イベントなどのソフト事業も展開することで、来場者数は回復し、令和6年度には令和2年比で約30万人増加、年間約85万人が訪れるエリアへと再生しました。 今後も、地域の関係者や企業と連携しながら、「世界に認められた二色の浜」として、さらなる魅力向上と賑わいの創出に取り組んでまいります。ご清聴ありがとうございました。








