高野進 氏 一般社団法人日本ビーチスプリント協会 代表理事

皆さま、こんにちは。ブルーフラッグ・アジアサミットにお招きいただき、誠にありがとうございます。
今回はアジアサミットということで、インド、韓国、台湾など、さまざまな国の皆さんが参加されています。私自身、400mの日本代表として初めて出場したのがアジア大会で、その際にインドの選手と競ったことが強く印象に残っています。また、韓国では1984年のアジア選手権、1988年のソウルオリンピックにも出場し、台湾でも合宿でお世話になるなど、アジアには多くのご縁があります。
現在、私は「ビーチスプリント」という新しい競技の普及に取り組んでいます。海辺で本格的な陸上競技を行うものであり、ブルーフラッグ認証を受けた美しいビーチで実施することに大きな意義があると考えています。この活動を通じて、「ブルーフラッグのビーチ」を日本の新しいブランドとして確立したいと考えています。陸上競技の魅力を、スタジアムから海という自然の舞台へ広げていくイメージです。
私自身、これまでスタジアムで競技を行ってきましたが、海辺でも同様に真剣な競技が可能です。裸足で砂を踏みしめ、波の音や風を感じながら走る体験は、ビーチスプリントならではの魅力です。子どもから高齢者まで、誰もが参加できる点も大きな特徴です。
また、この活動は単なるスポーツにとどまりません。環境への配慮や海岸清掃と連動し、人間が本来持つ「遊び」や「自由」を取り戻す取組でもあると考えています。海のそばで体を動かすことで、自然とともに生きる喜びを感じていただきたいと思います。
さらに、この活動はSDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」にもつながっています。砂の上での運動は関節に優しく、筋力向上や転倒防止に効果があり、波の音や風、太陽の光は心身の健康にも良い影響を与えます。子どもたちへの環境教育や、高齢者の健康づくり、リハビリテーションにも活用が進んでいます。
現在は全国でビーチスプリントの普及を進めており、今年度は平塚で日本選手権の開催を目指しています。今後はアジアの仲間たちとも連携し、国際大会の開催、さらには将来的なオリンピック種目化も視野に入れています。
海で遊び、海で競い、海で世界を目指す。そんな新しい文化を、このビーチスプリントから育てていきたいと考えています。本日はありがとうございました。






