中村好美 氏 ヤンマーサンセットマリーナ

皆さま、こんにちは。滋賀県・琵琶湖にありますヤンマーサンセットマリーナは、琵琶湖の自然とともに、安心で快適なマリンライフを提供する施設です。隣接するホテルは約2年前にオープンし、湖畔の落ち着いた景観の中で、幅広い世代の方に特別な時間を過ごしていただける空間を提供しています。
私はこのマリーナでボート免許のインストラクターを務めるとともに、ブルーフラッグの活動にも携わっています。昨年11月には、世界13の国と地域から約100名のトップセーラーが集まる国際ヨットレースが開催されました。風の力で進むヨットは、再生可能エネルギーの活用というヤンマーの理念とも重なっています。
私たちは「資源循環型マリーナ」の実現を目指し、環境負荷を低減する取組を進めています。オンシーズンには多くの来訪者があるため、環境への影響も大きくなりますが、資源を無駄にせず循環させる仕組みづくりに力を入れています。
まず、太陽光パネルを設置し、施設の電力の一部を再生可能エネルギーでまかなっています。天候によってはホテル電力の40%以上を賄う日もあり、発電状況はリアルタイムで可視化しています。
また、風力発電を活用した風向風速計を設置し、安全運航やイベント判断に活用しています。さらに、独自のエネルギー管理システムにより、電力の使用状況を最適化し、無駄のない運営を実現しています。
加えて、ホテルの食べ残しや琵琶湖で発生する水草を活用し、コンポスターで堆肥化する取組を行っています。これにより廃棄物の削減と資源循環を実現し、生成した堆肥はマリーナ内の畑で活用しています。
琵琶湖では夏場に大量の水草が発生し、水質悪化や航行障害の要因となります。そのため、専用の藻刈り船を活用し、効率的に回収しています。回収した水草は堆肥化し、野菜として再び活用する循環モデルを構築しています。
こうした設備や仕組みと同様に重要なのが、スタッフの意識です。ブルーフラッグ認証に向けて最も力を入れたのは、現場の意識改革でした。以前はゴミや危険物が放置されることもありましたが、日々の行動改善と声かけの積み重ねにより、大きく改善されました。現在も継続的な意識づけが重要な課題です。
認証取得後は、取組を広げるためブルーフラッグシンポジウムを開催し、地域の方々とともに環境への理解を深めています。また、園児や子どもたちを対象とした環境教育や、マイクロプラスチック問題をテーマとした学習機会も提供しています。
さらに、環境配慮型素材を用いたユニフォームの導入や、国産コットンの栽培といった新たな取組も進めています。将来的には、地域資源を活用したオリジナル製品の展開も目指しています。
私たちにとってブルーフラッグ認証はゴールではなくスタートです。毎年の申請と審査を通じて課題を見直し、改善を積み重ねながら、持続可能なマリーナ運営を進化させていきます。
今後も地域と連携し、自然環境を守りながら、次世代につながる取組を広げてまいります。施設と人、そして自然が調和するマリーナを目指し、一つひとつの取組を大切に積み重ねていきたいと考えています。










